三輪神社から少し西に<大井元>と呼ばれる神聖な井戸があります。
この大井元の水は昔から三輪地区の住民が保護し三輪神社の宮水としてかつ三輪地区の優れた飲料水として利用されてきました。
水質は清純でしかも水源が尽きずどのような干ばつや大雨のときにも水量は変わる事がなかったそうです。
遠方から水を汲みに来る人があったので<三輪村>と印した札をつけた桶を持った住民だけが利用できるように制限していました。
許可を得てこの水を売り歩いていた人がいたということです。
大正時代から昭和初期にかけて三輪小学校の児童はこの水を飲料水として使っていましたが学校の用務員さんが毎日、桶で学校まで運び運動場に備えられた大きなカメに入れていたそうです。
昭和16年に水道が普及してから太井元の水を利用する人はなくなりましたが今でも三輪神社の宮水として利用されており三輪地区の住民が清掃を行っています。

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