前に三田で行われていたという誓文(せいもん)払いや六甲山を越えて三田まで売りに来ていた魚ん棚のことは前に紹介しましたがお隣の道場でも賑やかに行われた「生市」(なまいち)のことはご存じでしょうか。
今は神戸市北区ですが戦前は有馬郡として三田の仲間であった道場では毎年11月に生市が行われていました。
有馬郡は海から遠いので干し魚しか手に入りませんでしたがこの生市は明石や尼崎から新鮮な生魚が売られそれを求めて多くの人々が集まったそうです。
11月に道場で生市があって12月に三田で誓文払いがあるというのが民の楽しみであったらしいです。
今は寂れて人通りも少ない道場河原を歩いて当時の繁盛振りを想像してみたら如何でしょうか。
道場河原は今も176号線に沿って静かに存在しています。
生市の時は露店商が立ち見世物小屋やサーカス、歌舞伎もあったと伝えられています。
人出は2万人とかの報道もありますがどんなに賑やかだったか覗いてみたいものですね。
道場名産は「米饅頭」「丁稚羊羹」だったそうですよ。
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