第2話
「三田に天皇のお墓があるって知っていましたか?」
大河ドラマ「光る君へ」が面白くなってきましたね。
大河ドラマでは詳しく説明されていませんが登場する65代花山天皇は
三田ゆかりの人で三田市尼寺にある花山院菩提寺に御廟所があります。
宮内庁が認めた花山天皇の御廟所は京都の北区にあるので
三田にある花山院のご廟所は公式なものとは言えないようです。
花山天皇は藤原兼家との政争に敗れ藤原道兼に騙されて法皇となりました。
天皇を務めた期間は僅か2年です。
花山院を慕って京都から11名の女官が花山院に来ましたが女人禁制で入山できず麓に尼寺を建てて住みました。
その女官のお墓は花山院の麓にあります。
この地区を尼寺とかいて「にんじ」となったのはその由来があったからです。
女官たちは花山法皇を慰めようと坂の途中まで登って琴を弾いたという民話があります。
花山法皇は1008年、41歳で崩御されました。
花山院は新緑や紅葉が美しくまた運が良ければ秋の早朝に見える雲海は神秘的です。
花山法皇は雲海に浮かぶ有馬富士を見て次の歌を詠んでいます。
「有馬富士 麓の霧は海ににて 波かと聞けば小野の松風」

前の記事
2024年05月20日

次の記事
2024年05月28日
関連記事