三田の屋敷町で生まれた三田藩士鈴木清・沢茂吉らが中心となって明治13年に北海道開拓会社「赤心社」が神戸栄町に設立されました。
現地は現在の北海道浦河郡浦河町ですが襟裳岬が近くで競走馬育成の場所としても有名なところです。
現地責任者として沢茂吉が赴任し厳しい環境の中で開拓を進めながら福祉・医療・教育などまちづくりに尽力しました。
浦河町の人たちは遠い三田から厳しい環境の北海道で献身的に尽くした三田の人たちに対する感謝と尊敬の念はいまだに強く、それを示すように鈴木清と沢茂吉の胸像が凛として町を見守っています。
鈴木清・沢茂吉は敬虔なクリスチャンであり現地ではアイヌの人たちに対しても差別せず博愛精神をもって接したと言われています。
また日曜日を休日として村人のいろんな相談に乗っていたそうです。
最近三田市と浦河町との交流が盛んになり今後更に強い絆で結ばれていくことを期待しています。
因みに赤心とは真心・誠実を意味し、そして赤心社は今もマーケットとして事業を存続しています。
この3枚の写真は武ちゃんが平成29年に浦河町を訪問した時に撮影したものです。
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