三田の西山にあり曹洞宗のお寺である心月院は九鬼藩主の菩提寺としても有名です。
4月下旬になると境内のツツジはとても美しく咲きますので必見です。
このお寺には白洲次郎・正子夫妻や私立三田博物館を創った九鬼隆一のお墓もあります。
心月院で最も興味深いのは最後の殿様・第13代九鬼隆義の長女「肇」(ちよう)さんの墓碑に英語が書かれていることです。
肇さんは九鬼隆義の長女として明治元年に生まれましたが病弱であり明治6年に6歳で亡くなりました。
肇さんはキリスト教が解禁された明治5年に洗礼を受けていましたので葬儀は神戸でキリスト教式で行われました。
そのような背景があり墓碑には英語で彼女の誕生と死について書かれています。
墓碑は心月院の最も高い場所である九鬼隆義の墓碑の隣にありますが風雨にさらされて墓碑の文字が見にくくなっています。
是非早いうちに心月院をお参りされて貴重な英語の墓碑をご覧ください。
前の記事
2024年08月29日
次の記事
2024年08月30日
関連記事
第40話 あの新島襄が三田に? (08月29日)
第41話 三田の心月院に英語の墓碑が? (08月30日)
第42話 江戸時代三田界隈で庶民が使えるは橋は2つしかなかった? (08月30日)
第43話 有馬高校に不思議な古井戸が? (09月01日)